Slide Background

い看板の上に黄色い斜線と、白い楷書で「美而美」と書いてあり、台湾人共有の記憶です。

2017-03-09

先にメニューをご覧下さい。ご注文が済んだら席にどうぞ!

い看板の上に黄色い斜線と、白い楷書で「美而美」と書いてあり、台湾人共有の記憶です。


エッグハンバーガー

朝食店のハンバーガーこそ、正真正銘の「台湾式ハンバーガー」です。台湾人はいつも元々自分の土地に無かったものを改良して台湾の味に変身させます。そして、それらは人々の記憶に刻み込まれていきます。海外でハンバーガーを食べている時、時々あの胡麻がまんべんなくまぶしてある、ふっくらしたハンバーガーの食感を思い出します。

ベーコンエッグトースト

「ベーコンエッグトースト耳なしで。あとアイスミルクティーのSサイズも。」「かしこまりました!ベーコンエッグトースト耳なしとアイスミルクティーSサイズ、すぐにお渡しします!」ベーコンエッグトーストはシンプルですが様々な要素が揃っていて、通勤族の一日の始まりに欠かせない存在です。甘酸っぱいケチャップと透明感のあるマヨネーズにパリッパリでふっくらしたベーコンエッグを合わせた食感が無かったら、まるで一日が始まらないようで、上司の話も何処吹く風と聞き流してしまいます。

蛋餅

片手で卵を割ったら、オーナーは素早くトングでコーン缶の中を混ぜて、鉄板に流し込みます。「ジュ......」という音の後にもっちりと柔らかい蛋餅の皮を上にのせて、巻いたら出来上がり。作り方はシンプルですが実は外側の皮をこんがり、中身の卵と具を焼き過ぎなくするにはテクニックが必要です。よく見るツナ、コーン、ハムからトンカツ、サラダ等、なんでも具にできて、しかもよく合います。蛋餅は台湾式オムレツとして、国宴料理にすべきメニューです。

鉄板麺

黄色く丸い麺も白く平べったい麺も、どんな批判があったとしても、鉄板麺は朝食を少々豪華にしたい時にすぐ思い浮かぶメニューです。あっさりしたマッシュルームソースや黒胡椒ソースは、人々の心にある共通の記憶です。ステーキ用の鉄板から朝食の食卓にまでやってきた鉄板麺は、「朝食を何にするか」が台湾人にとっていかに重要かを証明し、「食べれば体力がつき、お線香を上げればご加護がある」という言葉を体現する例と言えます。

ミックスサンド

19世紀のニューヨーク州に生まれたミックスサンドは、英語でClub Sandwichと呼ばれています。それは、当時カジノクラブでだけ提供されていたスナック。中国語(ミックスサンド)の命名はその具の豊かさ故で、玉子焼き、ハム、野菜、チーズ、漬け込んだ肉やトマトがあります。注文する際は特に注意。この一人前四つ、見た目は大きくない直角三角形ですが、甘く見ないで下さい。食べるとあまりの満腹さで昼食を飛ばし、おやつの時間にまで影響する程です。

実は今になっては、永和豆乳は台湾人にとって朝食なのか、それとも夜に小腹がすいた時夜食を楽しむ場なのか分かりません。ただ分かるのは、永和にいなくても、路地の入り口にある永和豆乳はずっと人々を安心させる、帰り道の灯台のような存在であること。


焼餅油条

焼餅も油条も、中国から来たものです。しかし、「焼餅に油条を合わせた新しい美味しさ」は間違いなく戦後の台湾に現れた独特な味わいで、焼餅油条の「香ばしさ」、「サクサク感」、「ふっくら感」、「パリッパリ感」は、一つも欠かせない台湾の味覚に関する記憶となりました。

饅頭の玉子焼き挟み

その昔、兵役時に出される朝食の主食は主に饅頭で、兵士たちは食べた饅頭の数で自分の兵役日数を数えていました。これは、「饅頭数え」と呼ばれています。「腹を満たすだけ」と思われがちなこの食べ物の食材は、全然いい加減ではありません。ふっくらした饅頭を作るには丁寧に作られた生地と熟練されたテクニックが必要です。中央は柔らか縁はサクサクの玉子焼きを挟めば…あむあむ。

大根もち

台湾のグルメ作家林文月曰く、広東のおせち料理・大根もちは、台湾式に変化が加えられ、朝食店のメニューに仲間入りしました。美味しさの秘訣はそのシンプルかつ奥深い味わいで、大根と在来米の比例は約3対1、千切りにした大根に塩をまぶしてからライスミルクを加えて蒸し上げ、ふっくらした生地に醤油をかけたら、台湾式朝食の欠かせない存在となりました。オーナー、もう一皿追加で!a

焼き餃子

焼き餃子の起源にはいくつかの説があり、少量の調理道具しか持てないモンゴル人が生の水餃子を焼いたものだと言う人もいれば、西太后が新鮮ではない水餃子を皇居の外へ捨て、それを城外の物乞いが拾って焼いたと言う人もいます。台湾での焼き餃子にはそんな複雑な物語はありませんが、香ばしくてパリッパリ、食べ出したら止まらくなる、台湾の朝食に欠かせない存在です。

水煎包(焼き中華まん)

皮が薄めで味わいが良いこと。それは餃子だけではなく、水煎包にも課せられた使命です。中国と比べると、台湾に独特な秘伝の調理法はキャベツを加え、食感と味わいをレベルアップさせること。職人さんが四角いフライ返しを使って丸い鉄板の上の水煎包をすくい紙袋に入れ、お客に渡す時、その顔は蒸気により蒸し出た汗でいっぱい。アッツアツの水煎包を手に取ると、幸せとは簡単なものだと心から思います。


作者:劉玟苓  譯者:大久保美帆  攝影:美字哥